脳血管性認知症は、アルツハイマー型認知症に次いで、患者が多いとされている認知症です。脳梗塞や脳出血、くも膜下出血などの脳の血管の病気によって、脳の血管が詰まったり出血したりすると、脳の細胞に酸素や栄養が送られなくなるため、細胞が壊れてしまい、本来の機能を失うことによって認知症が起こります。
脳梗塞や脳出血などの脳血管障害を起こした後は、認知症状が急激に出現し、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら進行します。脳梗塞などの場合は、発作が起こるたびに症状も進行するため、発作を防ぐための予防が必要です。
また、アルツハイマー型と診断された高齢者の中には血管障害を起こしている患者も多いと言われており、脳血管性認知症の症状が現れることがあります。このような脳血管性認知症とアルツハイマー型認知症を併発したケースを混合型認知症と言います。