当院に来られる患者様の中には、さまざまな症状を訴えて来られる方がいらっしゃいます。症状のいずれかに当てはまる方、もしくは当てはまらなくても目に違和感がある方は、一度ご相談ください。
当院眼科の特徴
かゆいところに手が届くトータルメリット “患者様の負担軽減”
患者様より頂く手術前のご相談の中に、「親の介護・面倒を自宅でみていて親から目が離せず、手術したくてもできない」という方や、手術直後の通院に関して「タクシーを使っての通院や、近所の人に送り迎えを頼むなどの精神的・金銭的不安もある」など、様々なお話を伺います。
でも、ご安心ください。
前原総合医療病院グループには、医療福祉に関する多数の事業所があり、それぞれが相互連携し、さまざまな境遇の方に対応できる体制を整えております。手術に際して、患者様ご自身が入院をご希望される場合や、ご自宅からの通院をご希望される場合でも、ご自宅で面倒をみておられるご両親を一時的に数日間お預かりできるシステムがあり、患者様ご本人の精神的、肉体的ご負担を軽減する事が可能です。(詳しくは、当ホームページ内をご参照ください。)
また、手術前後の送迎も無料で実施しており、ご自宅から当院まで、手術のタイムスケジュールに合わせて職員が送迎しますので、通院についても近所の人に頼んだり、交通機関を使う必要はございません。白内障等の手術に際しては、患者様ご本人のご希望により、「日帰り」または「入院」のどちらにも対応していますが、すでに手術を予約されている患者様は多数いらっしゃいますので、診察の際にご遠慮なくご相談ください。
待ち時間短縮 “予約検査”
眼科診察には、特殊で時間がかかる検査がいくつかありますが、コンピュータ予約により待ち時間を短縮する事が可能です。例えば、瞳孔を広げて眼底を検査する「散瞳検査」は、瞳孔が広がるまでに約30分~1時間を要しますが、待合室で1時間待った後でさらに散瞳に1時間掛るとなると患者様の精神的負担がかかってしまいます。これを解消する為に、2回目以降の診察時検査予約システムを設けています。また、待ち時間短縮の為に「無散瞳眼底カメラ撮影」「無散瞳OCT撮影」などの最新機器も取り揃えてあります。待ち時間短縮の予約システムを用いる他の検査としては、視野検査(静的・動的)や調節機能検査・眼鏡処方検査などがあります。
ご存知の方も多いかとは思いますが、当院では待ち時間短縮の為に、2回目以降の「自動受付機・自動精算機」が設置してあり、診察室を出て精算機へ向かい直ちに清算して帰路につけます。(※初診時は、健康保険証の提示や自動受付機精算機用カード発行、問診票記入などにより多少のお時間を頂きます。)
白内障について
白内障とは
眼の中のレンズの役割をする水晶体が濁ってしまう病気です。
白内障の症状
- かすむ。全体的にぼやけて見える。
- 二重、三重に見える。
- 日中、外での光や、夜間の対向車のライトや信号がまぶしい。
- メガネをかけても見づらい。
白内障の原因
加齢によるものが最も一般的であり、これを「加齢白内障」と呼びます。
個人差はありますが、どなたでも年齢とともに水晶体は濁ってきます。
その他にアトピー性皮膚炎、糖尿病や外傷、薬剤の副作用から白内障を起こす場合があります。
白内障の治療
白内障は放置さえしなければ失明する病気ではありませんが、一度発症すると薬では治りません。進行して、メガネをかけても見えにくく、日常生活に不自由を感じるようであれば、手術を行います。
白内障手術について
局所麻酔で手術時間は10分~20分
目薬の麻酔だけで痛みはなく、目に問題がなければ、10分以内で終わる手術です。
眼内レンズは半永久的に使用可能
眼内レンズは目の中に入れるもので、異物感はなく、取り外しをする必要もありません。一度挿入すれば、半永久的に使用できます。
注意点
- 手術のあと、1週間は目の中にばい菌が入りやすい状態です。目をこすったりしないように注意してください。
- 目を使うことは問題なく、通常の日常生活(掃除、庭仕事、運動は除く)は術後すぐから可能です。
- 運転は、翌日診察後より状況により可能です。
- 1ヶ月間は美容室にて洗髪。洗顔は1ヶ月間できません、蒸しタオルなどで拭くだけです。
白内障手術の流れ(日帰り)
手術日までの準備
1. 眼底検査などを行います
他に目の病気がないかの確認、白内障の程度について検査を行い、手術日を決めます。
2. 手術の説明
手術の約一か月ほど前に、説明を行います。なるべくご家族の方とお越し頂き、ご一緒に説明をお聞きください。1時間以上かけて詳しい説明を行います。
3. 手術前検査
手術の約2週間ほど前に、更に目の詳しい検査を実施します。
4. 点眼(3日前~)
目を清潔にするための目薬です。
5. 最終チェック(前日)
手術の前日に、目の詳しい検査を再度実施します。
手術当日の流れ(約1時間)
手術時間や人数について
手術は、月曜日の午後および火曜日です。4~7人の方が手術を受けられます。
点眼薬
手術の1時間以上前から、手術の準備の点眼薬をはじめます。
手術時間(約20分程度)
患者様個々の体質等により、手術時間は異なりますが、早い方は10分程度、遅い方は1時間近くかかる場合もあります。
手術後
手術後のご説明をして、帰宅していただきます。
白内障手術についてよくあるご質問
Q. 白内障手術はいつしたら良いか?
A. メガネをしていても見えづらく感じ、日常生活に支障が出てきた時、また手術を決心した時が適当な時期です。
白内障は良性の病気で、現在の技術では白内障が弱くても強くても手術が可能です。ただし、白内障が非常に強い場合、目の組織が弱い場合、お体の具合が悪い場合、認知症がある場合等は合併症が増えます。
白内障が強くなりすぎないうち、体力に自信があるうちが良いでしょう。白内障は少しずつ確実に進行する為、将来に備える意味もあります。
Q. 痛みはあるのか?
A. 目薬だけの麻酔で手術が可能です。
手術中、少ししみる感じや圧迫感はあります。痛みはありませんので、ご安心ください。手術後も痛みを感じることは、ほとんどありません。
Q. すぐに良く見えるのか?
A. 手術直後から次第に見えてきます。
手術当日の見え方は安定しませんが、翌日にはよく見える方がほとんどです。白内障以外のご病気がある方でも、直後から明るさは感じます。
Q. 手術後の生活に制限はあるのか?
A. 手術直後から日常生活に制限はありません。
ただし、手術後1ヶ月間は洗顔・洗髪は出来ません。顔は蒸しタオルなどで拭いて頂き、洗髪は美容院などをご利用いただくことになります(自宅では洗わないで下さい)。
お仕事は内容により、休む日数が違います。手術後2週間は畑仕事・大掃除はご遠慮ください。また、1ヶ月間はプールでのゴーグル、激しい運動はお控えください。保護メガネを使用いただきます(ダテメガネ:度なし、色のついていないレンズ)。
Q. 日帰り手術と入院手術で結果に違いはありますか?
A. 基本的に手術後の経過に差はありません。
Q. 手術後でもメガネは必要ですか?
A. 手術後もメガネは必要です。
眼内レンズはピントの調整ができない為、遠方近方、どちらかのメガネが必要となります。