運動をスムーズに行うのに重要な役割を担う脳の一部が機能低下することで発症する病気です。主に50~60代以降に症状が出始め、女性のほうが男性に比べて発症しやすく若年性パーキンソン病のように、若くても発症するケースもある。
症状には4つの特徴が挙げられます。1つ目は振戦(しんせん。手、足、顎や頸部、体全体に起こるふるえ)、2つ目は無動(ゆっくりでぎこちない動作になること)、3つ目は、筋強剛・固縮(手足の筋肉が硬くなる状態)、4つ目が姿勢反射障害(倒れそうになっても立ち直れない)です。またこれらの他に、頻尿、便秘、睡眠障害、記憶障害、うつ、頭痛、腰痛などの症状が見られます。病気の進行が遅いので、最初はそれほど深刻な症状ではないものの、適切な治療を行わなければ、徐々に症状の重症度が増していく病気です。